以前はプロのピアニストとして活躍していた槙。 しかし今は表舞台から去り、ピアノの個人レッスンを生業としてひっそりと暮らしていた。
そんな槙が気まぐれで演奏していたドビュッシーの「月の光」が夕暮れの高円寺に流れる。
その演奏を帰宅途中だった大学生の楓が偶然聴き、
音色に誘われるように音の鳴る方へと足が向くのであった。